ネイティブと同じようにペラペラと話せる英語の力を身に着けようと頑張っている日本人が多いのですが、ハッキリ言って、それは時間のムダだと断言します。

その理由をネイティブの英語とはどんなものか、という点から説明します。

ネイティブの英語と学習して学んだ英語の違い

「省略」がたくさん使われている

ネイティブの英語は、びっくりするぐらい『省略』がたくさん使われています。

例えば、以下の文章を見てください。

As he is a old self-employed carpenter~
(彼は年老いた自営の大工なので~)

という文章ですが、ネイティブは、前後の文脈から『he』が誰かが明白な時は、

As a old self-employed carpenter~

と『he is』を省略します。

ネイティブの意識は、通じれば良いという発想です。

しかし、ネイティブの話す英語が理解しづらいのは、『話すスピード』や『音の連接』が大きな原因ですが、実はこの単語の省略がより一層理解しづらくしております。

我々、日本人は英語を学校で習ったとおり、主語があって、動詞があって、と想定しますが、ネイティブは文脈上、明らかに分かる場合は消して話してきますので、あらかじめ話の前後を頭に入れた状態で予測しながら聞くという脳内作業が必要になります。

スラング語が多い

kind of 『どちらかと言うと』

boy『おや?、わぁ!、へぇ!、いやぁ!』

I’m kind of glad to see you.
(どちらかというとあなたに会えて嬉しい)

のように今のアメリカの若者は、『少し』という表現で、『kind of』を使ったりしてきます。

知っていればどうということはないのですが、『boy』を『男の子、少年』としか知らないとそもそも意味がわかりません。

このような口語独特の表現、スラング語がとても数多くあります。

比喩表現が多い

The hottest pitcher of the retail bags game today, Yamada named Dr.K
(今日の鞄屋の試合で最高のピッチャー、Dr.Kと名付けられた山田の登場です!)

どうでしょう?

意味がわからないですよね(笑)

カバンのお店で優秀な販売員が店に出勤した時に面白おかしくこのように出迎えたりする時の表現です。

こういった表現は、日本語でもよくありますが、比喩表現は文化に根付いた言い回しが多いため、その国の文化を知らないとその比喩が理解できません。

例えば、日本語の場合、

『うちの会社のイチローが東京への参勤交代を終えて帰ってきた。』

と言えば、『会社のエースの営業マンが東京出張を終えて戻ってきたんだな』と分かります。

このように、比喩が英語の理解を難しくしつつ、逆にネイティブらしい英語にしています。

そして、ノンネイティブがこれらの英語をパーフェクトに理解しようとするのは、ナンセンスです。

ネイティブと同じの英語力とは?

1,発音がネイティブとほぼ同じ

アメリカ人や外国人が日本語を話すと、どんなに上手に話しても、発音に母国語の訛が残りますよね。

日本人も同じです。

日本人が英語を話すと、日本語の訛が残ります。

日本語の訛で大きいのは、『母音』の発音とリズムです。

これは、日本語で慣れ親しんだ日本人にとっては、切り離せない問題です。

ネイティブと同じような発音になっている人は、逆に日本語に英語の訛が出てきます。

そのため、英語がうまくなったと思ったら日本語が下手になっていた、では話になりません。

2,ネイティブの英語も映画もほぼ完璧に理解できる

ノンネイティブである日本人が省略もスラングも比喩も全て理解し、把握しようとすると、時間がいくらあっても足りません。

なぜなら、さらに文化や歴史、最新の言い回しなど尽きることのない勉強が必要になるからです。

そもそも日本人のようなノンネイティブが英語を理解しようとする時、脳内では以下のフローで情報が処理されています。

1,音の識別
2,音から文章の組み立て
3,文章から理解

ここに『文化や歴史、最新の言い回し』の理解が入ると、脳への負担が大きく、習得するまで膨大な時間がかかります。

ネイティブと同じの英語力を目指すの勘違い

1,ネイティブと同じの英語力はネイティブも求めていない


ネイティブが日本人にネイティブと同じレベルの英語を求めてはいません。

我々、日本人が英語を使う理由は、『ビジネスのため』『海外旅行のため』『映画を楽しむため』
という目的を達成するための『コミュニケーション道具としての英語』です。

そのため、『コミュニケーション道具としての英語』が達成できたなら、それで良しとした方が効率的です。

『コミュニケーション道具としての英語』を身につけるのにかかる時間は、およそ2,200時間と言われていますが、中学高校でしっかりと英語を勉強した方はその半分の1,000時間で可能です。

ところが、それ以上のネイティブと同じ英語力を身につけるには10,000時間あっても足りません。

参考:英語の習得にかかる時間は2200時間!?

2,趣味でネイティブ並の英語力まで高めるのは全然あり!

しかし、『趣味』として英語力を高めたいというのならそれはOKです。

また、よりハイレベルな通訳を目指すためにネイティブ並を目指すのもOKです。

そういった、仕事上の必要性があるのなら、ネイティブと同じレベルの英語を目指すことがイバラの道であったとしても乗り越えることはできるかもしれません。

しかし、趣味も本気で取り組めるほどの熱い想いのある趣味でないとネイティブと同等の英語力を身につけるのはとても難しいでしょう。

それよりもその想いを別のところに向けることをオススメします。

3,ネイティブ並の英語力まで高める時間があれば多言語を学ぶべき

ネイティブ並の英語力を身につける覚悟があるなら、ドイツ語やフランス語、中国語など多言語を身に付けましょう。

英語に10,000時間かける覚悟があるなら、ドイツ語とフランス語の両方をマスターすることができます。

すると、日本語を含めて英語、ドイツ語、フランス語と3ヶ国語以上話せるマルチリンガルになることができます。

むしろその方が世界でいろんな文化を学べて教養も深まります。

なお、3ヶ国語以上話せるようになるには、まずは英語を習得することが第一です。

第二言語である英語を習得できると同じ要領で3番目の言語を学べば簡単に習得できます。

だから、英語を習得するメリットは、ただ英語が話せるというだけでなく多言語を学ぶことができる第一歩になるのです。

だから、まずは『ノンネイティブとしてコミュニケーションできるレベルの英語』を身につけましょう。

そして、『ノンネイティブとしてコミュニケーションできるレベルの英語』を効率よく、コスパよく身に着けたいならスタディサプリENGLISH 日常英会話コースかTOEIC対策コースがオススメです。

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どちらもお得ですので、もしこれから本気で英語を勉強したいと考えているならぜひおすすめします。

参考:スタディサプリENGLISH 日常英会話コースの内容、効果、評判、効果的な使い方まで!

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