サイトトランスレーション(通称:サイトラ)とは?
・・英語を語順のまま理解する方法

通訳者は、聞き取った英語を日本語に訳しているのが仕事ですが、脳内では大変な作業が行われています。

ステップ1:英語を聞く
ステップ2:英語の語順で理解する
ステップ3:脳内で最適な日本語に訳す
ステップ4:日本語で話す
ステップ5:日本語で聞いた言葉を英語に訳す

このステップごとにスキルが必要なのですが、今回のサイトトランスレーションはステップ1⇒ステップ2のために必要なスキルです。

しかし、このサイトトランスレーションができる人は非常に少ないのが現状です。

サイトトランスレーションができない理由と必要性

日本の英語教育の弊害

サイトトランスレーションができない最大の理由は、日本の英語教育の責任です。
日本の英語教育は、分かりやすいキレイな日本語に訳すという『翻訳』のための技術を教えています。

そのため、後ろから戻る返り読みを推奨していますので、英語を英語の語順で理解させようという発想がそもそもありません。

英語を英語の語順で理解できないと通訳では使えない

しかし、発話された英文は二度と聞き取れませんので、『通訳』では、そもそも返り読みができません。

そのため、通訳は英語を英語の語順で理解する必要性があったのです。

しかし、いきなり英語を英語の語順で英語のまま理解しようと言われても、急にはできません。

そこで、サイトトランスレーションのためのトレーニングがあります。

サイトトランスレーションの具体的な方法

意味が分かっている英文を使う

まずは意味が分かっている英文を使うことがポイントです。

日本語の意味がハッキリ分かっていると、英文を読みながら、

『あ、この英文はこういう意味だな』

ということが分かるので、英文とセットで日本語の意味が理解できます。

つまり、英語を英語の語順で英語のまま理解するには、最初は日本語の助けが必要です。

キレイな日本語に訳さず英語の語順通りの日本語で理解する

しかし、だからと言って、返り読みをしながら英文を読んでいてはは意味がありません。

前から順に英語を切って英語を声に出しながら、意味を理解していきます。

その方法がチャンク読み(スラッシュリーディング)です。

チャンク読み(スラッシュリーディング)

意味が通じる最少のグループで英文を切っていきます。

その最少のグループのことをチャンク(センスグループ)と言います。

このチャンク(センスグループ)ごとに英文を声に出して読みます。

チャンク(センスグループ)ごとに意味を理解していく

併せて日本語の理解をしていきます。

すると、最初はとても違和感があります。

その理由は、日本語は、『主語+目的語+述語』の語順で使っているのに、
英語は、『主語+述語+目的語』に代わるためです。

しかし、この違和感も数ヶ月続けているとすぐに慣れてきます。

ナチュラルスピードの英語をそのまま聞き取る

チャンク(センスグループ)ごとに意味を理解しながら声に出して英文を読み、理解できるようになったら次は、『ナチュラルスピードの英語』を流し聞きして理解できるか試します。

最終的にこのナチュラルスピードの英語を聞き取れるようになったら次の英文で同じようにチャンク(センスグループ)ごとに意味を理解していくことを繰り返していきます。

参考:TOEICでリスニングのスコアを上げる3つの勉強法

サイトトランスレーションの効果

リスニングがパーフェクトにできる

サイトトランスレーションができるようになると、単語さえ分かればネイティブの英語のニュースを聞き取ることができるようになります。

そのため、やるべきは単語力の強化だけです。

TOEICで200~300点アップする

リスニングができるようになるので必然的にTOEICのスコアは上がります。

しかもTOEICのスコアが上がると言っても50点とは100点と言ったレベルで上がるのではなく、200点以上上がります。

それは、リスニングの配点(495点)で格段に点数がとれるようになるためです。

スピーキング力(英会話力)の基礎も身につく

サイトトランスレーションが出来るようになると、スピーキング力(英会話力)の基礎が身につきます。

そのため、サイトトランスレーションができるようになると後は徹底的にスピーキングのためのアウトプットを行うだけでネイティブとコミュニケーションが取れるようになります。

サイトトランスレーションの練習の注意

英文も適当に選んでは効果が出にくくなります。

まずは、基本的な分かりやすい複雑な文法を使っていない英文を使い、徐々に難易度を上げていくことが上達のポイントです。

そのためにオススメの教材が次の2つです。


1,シャドースピーキング

2,スーパーエルマー

シャドースピーキングをオススメするのはこんな人!

・1レッスン10分と短く切ってくれているので、1日でまとまった時間を取れない方
・教科書的な英語ではなく、ネイティブが使う英語を身に付けたい方
・英会話を話せるということを重視したい方
・じっくり英語力を身につけたい方
 (※7ヶ月以上)

スーパーエルマーをオススメするのはこんな人!

・1回30分以上、1日1時間以上のまとまった時間を取れる方
・ハードなトレーニングでも乗り切る覚悟のある方
・まずは英語のニュースや、アメリカから流れてくる英語を理解したい方
・TOEICのスコアを上げたい人
・短期間で英語力を身につけたい方
 (※2ヶ月以上)

難易度を表すと以下の図の通りです。

どちらの教材も大変良く考えられた良い教材ですが、今まで英語の挫折経験がある方はシャドースピーキングをオススメしますのでじっくり学んで下さい。

逆に半年以内にTOEICのスコアを上げないとまずい!と言った切羽詰まった覚悟のある方はスーパーエルマーをオススメします。

どちらの教材も当然ですが、ちゃんと続けることがサイトトランスレーションをできるようになる最大のコツです。

そのため、オススメはスーパーエルマーの10日間の無料視聴を申し込んでみて、続けられそうならスーパーエルマーを申し込み、難しそうならその時、シャドースピーキングを申し込んでいみるというのが良いでしょう。

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これだけでも費用対効果の良い教材です。

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