TOEIC960点の私が、リスニングが苦手な人のためにその原因とTOEICで満点を取るためのリスニングの勉強法を詳しく紹介します。
英語学習と一口に言っても、TOEICのリスニングのスコアをアップさせる学習はレベルによって変わります。
特に大きく変わるのは『400点に達していない人『と『600点より上の人』です。
自分でできていると思っていても、400点以下の場合は最初からや直す覚悟をしましょう。
では、詳しく見ていきましょう。
TOEICの400点に達していない人のリスニングの勉強法
1,英単語を音声と併せて1000個覚える
TOEICのパートにかかわらず、最初は徹底的に英単語を繰り返して覚えることに集中しましょう。
TOEICの400点に達していない人の特徴は、絶対的な英単語力の不足です。
自分では中学・高校時代に受験の目的のためのテストでしっかり覚えたつもりでもすっかり抜け落ちている状態です。
でも、そのことに自分では気づいていない、もしくはプライドが邪魔をして認めたくないという特徴があります。
でも急がばまわれです。
リスニングのスコアを上げたければ、『英語を聞いて日本語の意味が瞬時に分かる』まで確実に英単語を覚えきることが、TOEICの学習の始めに行う学習法です。
英単語を覚えるというのは、何度も繰り返して思い出せるスピードを上げることが目的のため、学習と言うよりも作業に近くなります。
そのため、最初は苦痛に感じるかもしれません。
でも、高得点を取るために必要な英単語数は多くありません。
最低でも1500ぐらいで、多くてもせいぜい3000~5000ぐらいです。
しかもTOEICは英単語を書ける必要はないので、書いて覚える必要もありません。
英単語を見て、日本語がわかるようになればスコアは劇的に上げることができます。
覚えることがに日々のルーティンワークのように慣れてくれば難しい単語でも頭に入りやすくなり、覚えられない自分に自己嫌悪に陥ることはありません。
効率を求めるよりも最初は、とにかく繰り返して覚えるということが重要だという点だけ頭にいれておきましょう。
理想は1日6回、1週間で6回を1つの基準にして何度も見直すようにして覚えましょう。
英単語をしっかり身に付けたければできるだけ毎日、音読して自分の口と耳で覚えるようにしましょう。
英単語の音声を聞いて、その意味やイメージが頭に思いつくまで練習を繰り返せばOKです。
2,TOEICのリスニングの耳を鍛える問題集の選び方
リスニングの耳を鍛える問題集の選び方ですが、おすすめのテキストがあります。
それは、TOEICの公式テキストです。
その中でもTOEIC400点以下の人は、特に『パート1』を利用します。
その理由は2つります。
1,絵を見ながら解くので飽きにくい
TOEICのパート1の良い所は、絵を見ながら質問されて正しい英文を選ぶので、絵からある程度の情報を推測しながらリスニングを聞くことができます。
そのため、楽しみながら解くことができます。
2,会話ではないので少しだけ難易度が低い
TOEICのパート3以後になると2人以上の会話になります。
そのため、『誰が』『何を』話したのかと2点の情報に気をつけて何を言っていたのか内容を聞き取る必要があるためレベルが少し上がってしまいます。
その点、TOEICのパート1は、情景描写のため写真を見て何を言っていたのかを考えるだけなので非常にシンプルです。
また、パート1は、質問も選択肢の英文も1文の単語数が少ないのでシャドーイングやディクテーションを行うのに負担があまりかかりません。
TOEICのスコアが600点を超えてきたらもう少し長めの文章でも良いのですが、TOEIC400点以下の人は、1文の長さは15単語前後が良いのでそういう点でもパート1はおすすめです。
TOEICの公式テキストを使うと英文のスクリプトとネイティブの音声の両方が載っているため各々の問題ごとにリスニングの学習をしやすくなっています。
400点以下の人は公式テキストを使って、パート1だけを5セットを繰り返し練習しましょう。
その際の注意としては、答え合わせを行って正解だったかどうかという点は気にしないでください。
正解だったとしても、必ずもう一度解き直すことです。
TOEICの600点以上の人のリスニングの勉強法
1,英文法とイディオム、慣用表現を覚える
TOEIC600点以上の人は、ある程度の基礎はあります。
その基礎をしっかりと身につけることです。
自分は●●という日本語訳だと思ったけど、どうしてこういう日本語訳なんだろう?
そのような疑問が出てきたらしっかりとまとめていきましょう。
600点以上の人は、『なぜ』という疑問を1つずつ潰していくことがTOEICの学習の中心になります。
本や参考書に手当たり次第に手を出すのではなく、公式テキストを毎日、繰り返しやることを心がけがけましょう。
人気の本や参考書が売り出されたら気になるかもしりませんが、現在使っている本を100%完全にできるまで同じものを使うことです。
800点を目標にして、頑張っている人にとっては800点は非常に高い点数だと勘違いしている人がいますが、実は600点の人にとって800点までもうすぐです。
意味を正確に把握してしっかりと聞き取れるまで繰り返し練習し、音読していくことが800点までの最短ルートです。
試験問題を5セット繰り返すだけで50点~100点を超えるスコアアップは可能です。
試験の問題形式に慣れて、答えを瞬時に選べるようになること。
また、正解でない選択肢がなぜ誤りなのかが瞬時に分かること。
これがTOEIC600点以上の人のリスニングのコツです。
でも、そのためには正確さが必要です。
だから、同じ本やテキストを繰り返す必要があります。
2,大量のシャドーイングでスコアは劇的に上がる
シャドーイングを行えば分かりますが、聞き取れている音声を口から出すのは難しいです。
でも、音声が口からすらすらと言えるようになると、リスニングのレベルは2段階アップすると思ってください。
0.5秒~1秒遅れて着いていくのがシャドーイングですが、難しければ聞こえたと同時に口に出すオーバーラッピングから始めましょう。
オーバーラッピングで、正確に音声として口から言えるようになるとシャドーイングがとてもやりやすくなるというメリットがあります。
また、オーバーラッピングを行うと英語のリズムが意識できるようになってきます。
まるでネイティブの話者になりきったつもりで話してみることをオススメします。
すると、英語の実力がどんどん上がってくることも実感できます。
英単語で覚えた発音と英文で聞こえる発音はぜんぜん違います。
くっついたり消されたりと実践の難しさがあります。
そういった英語独特の音声変化はまとめて勉強すると、非常に効率よくリスニングのスコアを上げられます。
実はこれらをひっくるめて全部できるのが、スタディサプリENGLISHのTOEIC対策です。
スタディサプリENGLISHでは、パートごとの問題の特徴、学習方法、解き方のコツを詳しく解説されていますので、勉強法の方法に迷いがでません。
また、ディクテーションはキーボードを使って何度でも行えますのでとても気楽に練習できます。
シャドーイングも、自分が話した音声を自動で録音されるので自分の発音がネイティブと同じか、どこが違うのか、自分でも同じように発音しているつもりでも実はぜんぜん違うということも分かります。
TOEICの実践問題も毎月追加されていくので、新しいテキストを購入する必要もなくとてもお得です。
1週間は無料で使えますので、まずはどんな感じか試してみてください。
私の周りではTOEICのスコアを上げるための学習教材を進められたら迷いなくスタディサプリENGLISHをオススメしています。
そのスタディサプリENGLISHを使っての英語脳の作り方を説明します。
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TOEICのリスニング力を上げる英語脳向上トレーニング
チャンク(センテンスグループ)読み(英語の語順で理解できるようにする)
英語脳というのは、『英語の語順で理解できるようにできる能力』です。
英語の語順で理解できるようにするトレーニングは、チャンク(センテンスグループ)読みを行うことです。
例えば、この英語を日本語に訳してくださいと言われるとあなたはどのように訳しますか?
Scientists looking for new ways to provide electrisity have explored solar,wind, and nuclear power.
正:電気を供給するための新しい方法を模索している科学者は太陽光、風力、核燃料を探求してきました。
と訳すでしょう。
しかし、この訳し方で英語を読んでいてはいつまでもリスニングはできるようになりません。
それは後ろからの返り読みを行っているからです。
そのため、次のように訳して、理解できるようにするトレーングが必要です。
チャンク(センテンスグループ)読みの実践
Scientists looking for (探している科学者は)
new ways (新しい方法を)
to provide electrisity (電気を供給するための)
have explored (探求してきた)
solar,wind, and nuclear power.(太陽光、風力、核燃料を)
この語順で理解できるようになる必要があります。
なぜなら、これが英語の語順だからです。
日本語の語順では理解できても英語の語順だと違和感がありますよね。
この違和感を消すためのトレーニングが必要です。
それがチャンク(センテンスグループ)読みです。
方法は簡単で、英文をチャンク(センテンスグループ)グループごとに切って、日本語訳を付けて、後は声を出して英文を読みながら日本語を確認する問いトレーングを1の英文につき30回以上繰り返すことです。
これを行うことで英語を英語の語順で理解できるようになります。
ただ、英語を英語の語順で理解できても、それだけでは英語を聞こえた瞬間に理解できるようにはなりません。
英語と日本語の間にある大きなハードルのためです。
それは、『音を聞き取れない』というハードルです。
TOEICの点数が高い人と低い人では脳の使い方が違う
TOEICの点数が高い人は、『英語の音を認知する(聞き取る)』ことに、脳のメモリをあまり使っていません。
しかし、TOEICの点数が低い人は、『英語の音を認知する(聞き取る)』ことに、脳のメモリの大部分を使用しています。
つまりTOEICの点数が低い人は、『英語の音を認知する(聞き取る)』ことに必死すぎて『理解』に回す脳のメモリが残っていないため点数が取れないのです。
そのため、TOEICのリスニングで点数を取れるようにするためのトレーニング方法は脳のメモリを『理解』に使用できるようにすることです。
そのための手順を解説します。
TOEICのリスニングを完璧にする2大トレーニング
シャドーイングの徹底(英語の認知に脳のメモリを使わないようにする)
英語の認知に脳のメモリを使わないようにするトレーニングとは、
耳に聞いた音から英単語がすぐに思いつくための方法です。
例)ザプレジデントブザバンカンスティリヴィナハウス
この音を耳にした時に次の英文がパッと分かるように訓練します。
The president of the bank can still live in a house.
そのための方法がシャドーイングですが、方法はシンプルでかつ、とても地味です。
シャドーイングについての詳細は以下のページを参照していただくとして、ここではザックリと説明します。
※参照:シャドーイングの正しい方法と劇的に英語力が上がる理由
1,英語を耳で聞きながら、聞こえた英語を声に出していきます。
2,聞き取れなかった所を5回を限度に聞き直す
3,テキストを見て確認する
4,聞き取れなかった英文を10回声に出す
なお、聞き取れない箇所で多いのは、だいたい以下の音です。
『3人称単数のS』
『過去形のed』
『the』
『つながった音』
これらは、一見、聞き取れなくても大したことなさそうですが、実はこの辺りが聞き取れるかどうかでTOEICのリスニングの点数は大きく変わります。
シャドーイングができるようになると、英語の音を聞いた途端に音ではなく、単語として認識できるようになります。
すると、脳は『認知』にメモリを割く必要がなくなりますので、『理解』に脳のメモリを割けるようになります。
脳のメモリの変化
サイトトランスレーション(英語を理解に脳のメモリを使えるようにする)
音を英単語として認識できるようになると、
次は『理解』にメモリを割けるようになるためのトレーニングとして、サイトトランスレーションのトレーニングを行います。
※参照:通訳者の勉強法、サイトトランスレーションとは?具体的な方法は?
サイトトランスレーションのトレーニングの手順
1,シャドーイングで使用した英文をチャンク(センテンスグループ)ごとに切る
2,英文が聞こえると英文をそのまま日本語に訳していく
3,日本語に訳す時は声に出す
日本語に訳す時に声に出していくことで、ハッキリと理解できていないところと理解できているところの区別がつきます。
サイトトランスレーションはやってみると分かりますが、かなり疲れます(笑)
しかし、このサイトトランスレーションができるようになると、パッと世界がひらけたように英語が理解できるようになり、英語力がついた実感が湧きます。
以上のことができるようになったら最後にTOEICのリスニングの模擬試験を問いてみます。
ただし、ふつうに解くのではりません。
TOEICのリスニングの模擬試験を1.5倍速で聞く
TOEICのリスニングの模擬試験の速度を1.5倍速で聞いて、問題を解けるようになりましょう。
TOEICのリスニングが苦手な人は、リスニングの速度が速いと感じているでしょうが、日頃から1.5倍速で聞いていると、試験本番は非常にスローモーションに聞こえます。
その段階になるとケアレスミスさえしなければ試験で満点も取れるようになります。
スタディサプリENGLISHでは、英語の音声を倍速もナチュラルも自在にできます。
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その様子を見ていてこれは本物だと確信しました。
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これだけでも費用対効果の良い教材です。