私は、今でこそTOEIC960点のスコアを取り、大学受験の予備校講師をしながら中学生や高校生に英語の講師をしているが、英語の勉強には何度も挫折してきた経験があります。

学んだはずのことが次々と忘れていき、全然、会話ができない。
自分には英語の才能は無いんじゃないかと半ば諦めていましたが、ある時、ふと英語の学習方法を学び、そこから半年でTOEIC960点まで上げました。

今では、授業ではもちろんのこと、ビジネスの場面で英語を話すことに一切、苦労せず、英米人に道を尋ねられても普通に即答できます。

どうやってここまで英会話のスキルを高められたのか、その現実的なコツをオススメします。

最短で英語で話せるための勉強法の基本

1,復習をベースとして勉強量を決める

英語の勉強で勘違いしがちなのは、先へ進むことよりも『学んだことを復習すること』です。

学んだことを頭にしっかりと定着させていく作業が復習であり、英語をマスターするカギです。

頭に定着させるとは、学んだことをタイムラグ無く、瞬時に思い出せるような状態にすることです。

そのためには、復習が必須です。

覚えられないと悩んでいる人は、復習する回数が少ないだけです。
復習は『1週間に6回以上』これが原則です。

個人差がありますので、6回でも足りないなら10回です。

とにかく、先へ進むことよりも学んだことを頭に定着させる復習を英語の勉強に置くことが大事です。

先へ進むための時間を3とするなら、復習は7です。

つまり、日々の勉強は、『10歩進んで7歩戻る』の繰り返しです。

それ以上焦って先へ進んでも身になりません。

7歩戻ることを前提に、7歩戻るために必要な時間をまずしっかり確保します。

そこから逆算して先へ進む時間を確保することです。

今日は10ページ進んだから、どうやって復習しようか、という発想ではありません。

復習にかけられる時間は1時間が限度だから、先へ進む時間は20分にしておこうと考えて英語の学習計画を立てていくことです。

2,週1回の休み以外は毎日英語に触れる

英語は週1回は必ず休みを入れましょう。

英語の勉強を一切行わない日を作ります。

この日は、休憩でありながら、平日の勉強が遅れた才の取り戻すタイミングです。

この1日の余裕があるからこそ忙しい社会人が平日に遅れた分を取り返すことができて、英語の勉強を継続することができるのです。

最初にモチベーションが高い人ほど、無茶をして毎日英語を勉強しようとしますが、どんなにやる気に満ち溢れていてもかならず1日は英語の休日を作りましょう。

それが英語の勉強を続けられるコツです。

3,最初は短期間で大量の英単語を覚えて文法を学ぶ

最短最速で英会話をマスターしたいなら最初は徹底的に英単語と文法を覚えます。

英会話なら最初に3,000語、TOEICなら1,500語以上をしっかり頭に詰め込めばその後のリーディングとリスニングの勉強がとても順調に進み、復習に時間を取られにくくなります。

また、文法に関しては、大人が英語を学ぶ際には絶対に必須と考えてください。

文法を学ばないと、英会話のフレーズを覚える際にも丸暗記しかできず、応用も効きません。

文法を学ばずに英語をマスターできるのは、日本語が母国語として定着する幼稚園以前の子供だけと考えてください。

段階ごとの英語をマスターするための勉強法

フェーズ1:英単語3000語と高校生までの文法を一気にインプット

フェーズ2:現場でそのまま使える英語のフレーズを一気にインプット

フェーズ3:スカイプ英会話で実際に話しながら文章を組み立てるトレーニング

フェーズ4:町中、観光地、仕事で武者修行

フェーズ1:英単語3000語と高校生までの文法を一気にインプット

1,英単語の覚え方のコツ

英単語の覚え方のコツ1:1日50個で60日で覚えきるスケジュールを立てる

1日50個のペースで60日かければ3000語覚えられます。

そんなにも覚えられないと諦めないでください。

1日を終えた翌朝に、50個の意味を思い出せる単語が8割あれば成功です。
2割は、思い出せないけど答えを見たら、すぐに思い出せるレベルで良いのです。

なぜなら、この後、しつこく繰り返すからです。

英単語の覚え方のコツ2:1日6回、1週間で6回繰り返す

英単語の勉強のスタートは、前日の寝る直前から始まります。

前日の寝る直前に、英単語50個に目を通し、『英単語と意味を一通り見た』というレベルにしておきます。

翌朝、起きてから英単語を見ると、『昨日の寝る前に確認した英単語だ』と分かれば覚えるストレスがかなり減ります。

ここでもう一度『英単語と意味を一通り見た』というレベルにします。

ランチタイムに、英単語を見て『3分の1ぐらいは意味が分かるまで』覚えます。

午後3時過ぎにちょっといっぷくする時に、『半分ぐらい意味が分かるまで』覚えます。

帰宅中に『3分の2ぐらいは意味がわかるまで』覚えます。

寝る前に『全ての意味が分かるまで』覚えます。
そして、翌日の『50個をうろ覚え状態』にして寝る。

この繰り返しで、続けていくと、無理なく覚えられます。

英単語の覚え方のコツ3:意味と発音をセットで覚える

英単語を覚える時は、意味と発音をセットで覚えましょう。

見て意味が分かり、聞いて意味が分かるようにします。

最終的には、日本語から英語がわかるようにしますが、英単語を覚える時は英語から日本語ができればOKです。

ただし、瞬間的に意味が思い出せるまで覚えることが必須です。

英単語の覚え方のコツ4:忘れて当然と開き直って何度も見る

英単語は忘れて当然です。
もちろん、語源はありますから理解する助けにはなりますが、あまり当てにせず、覚えていきましょう。

語源を気にしすぎると逆に覚えるのに時間がかかります。

その理由は例えば、日本語でも食事の後は、『ごちそうさまでした』といいますが、『ご馳走様』と書くこの言葉の意味を理解して使っている人はほとんどいません。

反射的に使っているはずです。
単語は繰り返すことで覚えられますので、忘れて自己嫌悪に陥るのではなく、覚えるまでひたすら復習しましょう。

2,英単語の単語帳の選び方

英単語は何を使っても良いと書いている本がありますが、私はそうではないと思います。

自分が話したいシチュエーションの単語を覚えることが効率的です。

英単語の単語帳の選び方1:単語帳は、自分の話したいシチュエーションが収録されているもの

英単語帳は、自分の話したいシチュエーションが収録されているものを選びます。

日常会話、旅行、ビジネスでも交渉、貿易、医学、法律で全然使用する単語が違います。

英会話をマスターするコツは、まず1分野で徹底的に英語力を深めることです。

ビジネスで使いたいのに日常会話を学んでも実際にはほとんど使いません。

自分がどういう目的でい英語を話せるようになりたいのか、という点から逆算して必要なシチュエーションを特定しましょう。

英単語の単語帳の選び方2:英語の発音と日本語がセットで収録されているもの

英単語は、最低でも英語の発音と日本語がセットで収録されているものを選びます。

CDでも良いですが、今はスマホに音声を録音できる時代ですので、ネットからダウンロードできる形式がベストです。

英語の発音と日本語の音声がシンプルに収録されていれば、通勤途中でも寝る前でも食事中でも自然と英単語の学習ができます。

実はこのシンプルさが英単語を無理なく覚えられるコツです。

英単語の単語帳の選び方3:できれば英文も収録されているもの

英単語は英文で覚えるというのは1つの方法ですが、私は使い方が違います。

英文が収録されていると、英文の中でも英単語の発音を学びながら意味も確認できる。

そういう意味で英文が収録されている方が良いのです。

あくまで最初に単語を覚える時は、英語の発音と日本語の音声がシンプルに収録されているものを使います。

その後、英文の中での発音を学びます。

3、英文法の勉強法のコツ

いまだに英文法は不要と真剣に考えている人が多いことに驚かされます。
英文法が不要なのは、幼稚園児以前の日本語が母国語として定着していない世代のみです。

理屈で考えられる大人はむしろ英文法を学ばないと英語の学習の効率がとても悪くなります。

英文法の勉強法のコツ1:高校生レベルまでの参考書を選ぶ

英文法に関しては、どの参考書でも構いませんが、中学生レベルだと少し足りないので高校生レベルまでの英文法の参考書を購入して1冊復習しましょう。

ただし、標準レベルの英文法で構いません。

難関大学で出題されるような細かい英文法は不要です。
ごくありきたりな英文法の本を1冊選びましょう。

英文法の勉強法のコツ2:正しい英文法以外は違和感を感じるぐらいまで復習

例えば、

『今日の授業はとても楽しいでした。』

と言われると、違和感を感じますよね。

それは、あなたが日本語が母国語だからです。

この『違和感を感じる』まで英文法を復習することがポイントです。

なんかおかしい、そう感じ取れるまで英文法を復習します。

英文法の勉強法のコツ3:英文法は文章で覚える

英文法は、現在完了形なら『have + 過去分詞』と理解した後は、文章で覚えます。

英文法を文章として理解して覚えると、『違和感』を感じ取れるようになります。

また、実際の英会話の時にも、覚えた英文をそのまま、もしくは応用して使えるようになります。

英文法は、一度、形式を理解したら、覚える時は英文を丸暗記するようにしてください。

フェーズ2:現場でそのまま使える英語のフレーズを一気にインプット


英会話でスラスラと英語が話せるのは、頭の中に、フレーズが記憶されているからです。

『ありがとう』と言われたら、『どういたしまして』と反射的に出てくるのも記憶しているからです。

だから、英会話も想定問答集のような英語のフレーズを大量にインプットすることが実は話せるようになるコツです。

英語のフレーズのインプットのコツ1:どういうシチュエーションで英語を話したいのか絞る

英単語と同じようにどういうシチュエーションで英語を話せるようになりたいのかをまず絞りましょう。

そして、そのシチュエーションでの英語のフレーズを覚えまくります。

ただ、むやに覚えても無駄になるので、まずは1冊に絞ります。

その1冊をどこを引っ張り出しても空暗記できるほどに覚えると自然と口から出てきます。

英単語と同じように、1日6回、1週間6回、これが原則です。

英語のフレーズのインプットのコツ2:特定のシチュエーションの会話がまとまった教材の購入

特定のシチュエーションの『会話』ですので、話者が2人いる教材を購入します。

質問と返答が交互になって会話形式になっている教材を選ぶことです。

だから、スピーチ集はオススメできません。

スピーチは、一方的な語りかけですので、英会話にはなりません。

どういう質問の時にどのように返答するのかを学び、覚えることが英会話の学習のコツです。

英語のフレーズのインプットのコツ3:フレーズが口から滑らかに出てくるまで繰り返す

英会話の覚える際は、必ず口から出して覚えます。

必ず、です。

発音は完璧に真似るようにしましょう。

最終的に日本語の訛が残ってもやむを得ませんが、覚える際は話者になりきって発音することでなめらかで自然にちかい英会話力が身につきます。

口からだして発音することで、英語の発音に必要な口の周りの筋肉や発声方法も自然と身につきます。

フェーズ3:スカイプ英会話で実際に話しながら文章を組み立てるトレーニング


フレーズを一通り覚えたら、覚えたフレーズを実際のネイティブ相手に話すトレーニングが必要です。

実際に話す際は、頭の中で話したい内容を日本語で考えて英語に組み立て直して口から出します。

そのため、フレーズをしっかり覚えていても組み立て直す際に英文法の知識と英単語の知識が必要になりますので、これまで学んできたことがしっかりと身についているかを確認できます。

文章を組み立てるトレーニングのコツ1:スカイプ英会話で話す

せっかく特定のシチュエーションでの英会話を学んだのに、スカイプ英会話で適当な日常会話を話すと意味がありません。

スカイプ英会話で担当のネイティブ講師に、シチュエーションを絞って会話をお願いします。

自分でシチュエーションを指定し、講師に説明します。

そして、そのシチュエーションで、まずは自分からプレゼンを行い、そこから講師に質問してもらい、返答するというパターンにすれば、効率的に特定のシチュエーションでのトレーニングができます。

文章を組み立てるトレーニングのコツ2:間違えて当然と開き直って話す

ネイティブ相手に話す時は、間違えても当然と開き直って話しまくることです。

物怖じしない度胸と、覚えたフレーズの頭の中での組み立て直しを鍛えることが重要です。

しかし、考えながら話すと詰まることがありますので、詰まった時にどうやって間をもたせるかという事も考えて話しましょう。

スカイプ英会話は自分が話す分量を7、ネイティブが3ぐらいがちょうどよいです。

文章を組み立てるトレーニングのコツ3:おかしな発音と文法を指摘してもらう

あとはネイティブと話す際には、自分のおかしな発音と文法を特に重点的に指摘してもらいましょう。

教科書で習う英語とネイティブが使う英語は違うことがよくあります。

そのため、実際のネイティブがどのように話すのかを身につけるようにします。

フェーズ4:英会話を実践するため町中、観光地、仕事で武者修行


スカイプ英会話は、物怖じしないトレーニングになりますが、所詮相手は海外にいますので、なれてくるとさほどビビりません。

でも実際に目の前にネイティブがいて、困っている、そして雑音が響いている現場で英語を話すとなるとちょっとビビります。

この状況で英会話を鍛えると本物の実力が身につきます。

英会話の実践のコツ1:町中や観光地で迷っている観光客に道案内

とりあえず町中で地図を広げている観光客に声をかけまくりましょう。

道案内する時には、町中ですから雑音もあります。

ネイティブによってはなまりも強いかもしれません。

どのように話しかければ自然かも考える必要があり、かなり緊張しますよ。

でも、それが良いトレーニングになります。

もちろん、相手と状況を考えてくださいね。

英会話の実践のコツ2:道案内しながらどういう理由で日本に来たのかを尋ねる

道案内しながら近そうなら送ってあげてください。

その間、どういう理由で日本に来たのかや、日本のどこが気に入っているなどを話す機会を取れます。

また、どういうお仕事ですか?という質問から仕事ネタに引っ張ることもできます。

政治と宗教の話題は避けましょう。

それ以外のビジネスや趣味についての話題なら、最高のトレーニングになります。
しかも、感謝されて、無料でネイティブと話す機会を持てますから最高です。

最短最速で英会話をマスターできる現実的なおすすめ勉強法まとめ


英会話は特別なものでもなんでもありません。
繰り返すだけです。

ただ、最短最速と書いたのは、英語は長期間かけてゆっくりやるよりも、短期集中で学んだほうが成長が圧倒的に早いためです。

実は、最短最速でマスターするのは無茶ぶりでもなんでもなくむしろそうすべきだからです。

もちろん、簡単に楽しくというのは難しいでしょう。
特に覚えるために繰り返したり、うまく発音できないことは苦痛です。

しかし、そこを乗り越えれば、一気に世界が広がって自分のステージを上がったことを実感できるでしょう。

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