TOEICのパート3の問題形式の特徴
パート3の問題は一言で表すなら『会話形式』のリスニング問題です。
だいたい2人の男性と女性、もしくは男性と男性のように同性での人の会話です。
シチュエーションは電話か、目の前で話している会話形式での問題です。
しかもパート3の問題は、ナチュラルなスピードでの英語の速度です。
TOEICでは書き取りはできませんから聞き取れるだけでなく、内容をしっかり理解した上に会話の情報を覚えておく必要があります。
最初はかなり面食らいます。
日本語でも1回聞いただけで質問されて情報を理解して覚えるのは難しいのにそれが英語になって、時間も限られると難易度は跳ね上がります。
さらにパート3は、リスニング問題の最後ですので、音声を聞き取ることだけでも辛くなるぐらいに脳が疲労して集中力が落ちやすくなります。
だから、TOEICの問題形式の中でもパート3のリスニング問題を苦手にしている人はかなりたくさんいます。
でも、パート3を解けるようになるだけの英語力が付くと、TOEICのスコアは劇的に上がるだけでなく、ビジネスで使うのに必要な英語の力は確実についてきます。
まずはパート3の問題がどのようなパターンで出題されているのかを整理してみましょう。
パート3の問われ方は8つのパターンに分類される
パート3の問題での出題形式は以下の8つのパターンに分類されます。
- スケジュールや予定の変更
- 会社の取引や商談
- 講座や旅行の申し込みや予約
- 店員とお客とのやりとり
- 会社内での社員同士の連絡
- 3人の会話
- 会話の意図の把握
- 図表を見て考える問題
実際にパート3の問題を解いている時にどのパターンかを把握することが大事ではありません。
大切なことは、このパターンを知った上で、回答するのに必要な表現と勉強を行うことです。
スケジュール変更の時の言い回しと表現
会社の取引で行われる敬語の表現
講座や旅行の申込で急に入り込む背景の情報
3人の会話を聞き分けるコツ
こういった特徴を確認しながらパート3の問題を解くことで、適当に問題をこなすよりも効率的にパート3のスコアを上げることができます。
また、パート3のリスニングの速度についていけるようになれば、リーディングの問題でもスコアは上がるという相乗効果があります。
パート3の問題は、『会話』『設問』『選択肢』の3つで成り立っていますが、そのうち音声で流れるのは『会話』と『設問』です。
TOEICでハイスコアを取る力のある人は、この『会話』と『設問』が読まれている時間をムダにはしません。
正解の選択肢を選ぶことも大切ですが、時間を短縮して効率よく、テンポよく回答するリズムを崩さないことがパート3でスコアを上げるポイントです。
では、実際にパート3の問題の解き方のコツを見ていきましょう。
パート3の問題の解き方のコツ
1,先読みで設問を読む
パート3の問題例
パート3の問題は以下の順序で読まれます。
1,パート3の冒頭でナレーション
どのように問題を解いていくのかのナレーションが英語で流れます。
2,1問目の会話
ナレーションが終わると会話が始まります。
3,会話が終わると3つの設問が1つずつ読まれる
設問を読まれるごとに2~3秒の間があります。
本番の試験では非常に限られた時間の中で緊張する中、解答していくので最初は難しいかもしれませんが、解き方のリズム、つまり『流れ』を体に染み込ませましょう。
そうすればパート3の問題は非常に解きやすくなります。
具体的には次ように解いていきます。
- 最初のナレーションは聞かずに『最初の問題の3つの選択肢を全て』を読む
- 会話が始まったら会話の中から選択肢の解答を選びながら聞く
- 会話が終わったと同時に『選択肢の3つ全て』を解答する
- 選択肢の2つ目以後、遅くとも3つ目は聞かずに、『次の問題の3つの選択肢を全て』を読む
このリズムをしっかりと体に刻み込んでください。
ポイントは選択肢は読まないことです。
選択肢を読むことをおすすめする人もいますが、私はオススメしません。
選択肢の中に含まれる正解の数は4つのうちの1つに過ぎません。
他の3つは誤っている内容です。
にもかかわらず選択肢を読んで次に会話を聞くと、誤った内容が頭の中に記憶されてしまい会話の内容とのズレが気になって集中できません。
リスニングの実力がしっかり着いてきて800点以上のスコアを安定的に取れるようになってきたら選択肢を読んでも構いませんが、
少なくともスコアが800点を下回て散る間は、会話を聞くことに集中するために選択肢を読むことはおすすめしません。
2,聞き取れない部分があっても混乱しない
パート3で満点を取るためには解き方の流れ、つまりはテンポを崩さないことです。
そのためには聞き取れない部分があっても混乱しないことです。
混乱すると聞き取れるはずの英語も聞き取れなくなってスコアを下げてしまいます。
実際に、パート3の問題は全てが理解できなくても解けるようにできています。
部分的に聞き取れないところがあった、難易度の高い単語があった、doesかhasかisが聞き取れなかった。
そういうことは900点を超えるスコアを持つ私でもよくあります。
全ての単語を正確に聞き取れるのはTOEICを満点取れるスーパー実力者だけです。
英語学習では、そこまで高スコアを目指して勉強するとキリがありません。
だから、本番の試験では聞いて分からないところがあってもリズムを崩さず後の問題で挽回しようと気持ちを切り替えることです。
3,数字が出てきたら指で示しておく
TOEICの問題は数字がたくさん出てきます。
『7日前までに申し込めば5%割引ですが、5日前までだと3%割引』
となると日本語でも一瞬意味がつかめません。
最悪の場合は数字そのものを忘れてしまいます。
だから、設問を読んで問われている数字が出てきたら指で数字を表現しておきましょう。
問題用紙に書き取ることは禁止されていますが、指で数字を表現しておくことは禁止されていません。
問題の内容の情報を脳だけで理解して覚えようとせず、書くこと以外の全部を使いましょう。
指も使って効果的に覚えることです。
音声で流れてきたものを把握できれば解けるのがTOEICです。
意図を問う問題は難易度が上がりますが、数字が問われることはありませんので、その点は比較的解きやすいと言えるでしょう。
では、TOEICのパート3で満点を取るための学習法を紹介します。
TOEICパート3学習法
1,ディクテーション
パート3に限らずTOEICのリスニングの学習法の基本はディクテーションです。
理想は全ての問題でディクテーションを行うことがおすすめですが、さすがにそこまで時間は無いでしょう。
ディクテーションがそこまで大切な理由は、しっかりと英語を聞き取れているかどうかあやふやな単語を確認できるからです。
英語は『the』や『a,an』、『haveの短縮』が聞き取れるかが実はビジネスで信頼される英会話には欠かせません。
『what』も実際に聞くと『ファット』ではありません。
『ファッ』だけです。
人によっては『フォッ』です。
ディクテーションを行うことでナチュラルの英語の速度で流れるTOEICの英文を聞き取れて単語の意味まで把握できる力が身につきます。
2,暗唱(オーバーラッピング)
ディクテーションを終えたら、暗唱してください。
TOEICの英語の問題は15単語以内の短い英文でできているものが多いので十分に暗唱できます。
暗証するメリットは、ネイティブスピーカーの英語の呼吸のリズムが分かる点です。
ただ聞き取れるだけでなく、どのように発音しているのかのコツが体でわかります。
呼吸のリズムが体感できるようになると英語を口にするのが楽しくなります。
ただ、暗唱するにはTOEICのスコアが低い場合、同じ英語の音声を50回ぐらい聞く必要があります。
時間的にも体力的にも心が折れそうになります。
でも、ナチュラルのスピードで暗唱しながら意味を理解できるようになると英語の実力が2段階以上、上がっていることを実感できるはずです。
暗証するときは、TOEICのスコアが600点以下の人は、英文を見ながら声に出しても構いません。
ただし、慣れてきたら英文を見ずに暗証してみましょう。
単語の発音に引きずられず、ネイティブスピーカーになりきって発音してみることがうまく暗唱できるコツです。
3,シャドーイング
最後にシャドーイングを行いましょう。
TOEICに限らず、英語のリスニング力と英会話力、つまりスピーキング力を劇的にアップさせる学習法はシャドーイングです。
ただ、シャドーイングはTOEICのスコアが低い英語の初心者が行うのは至難の技です。
だから、まずは暗唱をしっかり行いましょう。
暗唱を行った後にシャドーイングを行うとびっくりするぐらいにシッカリと聞き取れます。
シャドーイングを行うときはあまり大きな声で行わないようにしましょう。
発音には注意すべきですが、声を大きくすると自分の声が邪魔になって聞き取りづらくなります。
4,慣用句が出てきたら覚える
TOEICでは、慣用句がたくさんでてきます。
慣用句を苦手にしている人もいますが、もったいないです。
TOEICで問われる慣用句は実際のビジネスの現場でも使えるものばかりです。
スコアアップを目的にするだけでなく、ビジネスの現場で使える英語を身に着けたければしっかりと記憶して口に出して覚えるようにしましょう。
例えば、以下の慣用句を見てください。
That works out fine.
(それは大丈夫ですよ)
workを働くという意味しか知らなければ意味不明です。
work out fineで(順調です、問題ないです)という意味になります。
また、次の英文も見てください。
I was wondering if~
(~はいかがでしょうか?)
直訳すれば『~かどうか不思議に思う』ですが、この表現はpleaseよりもwould youよりもずっと丁寧な敬語です。
『~してくれたらいいのにな~』という表現から上役へのお願いに使ったりする敬語です。
こういった慣用句も慣れて覚えておきましょう。
TOEICパート3のオススメの学習教材
1,公式テキスト
TOEICはパート3に限らず、おすすめの教材は公式テキストです。
公式テキストは過去のTOEICの問題ですからなによりもおすすめです。
音声が入っているCDさえ入っていれば一番安くてコスパの良い英語教材です。
TOEICは公式テキストに始まって、公式テキストに終わると考えても過言ではありません。
2,TOEIC対策のアプリを使う
ただ、公式テキストの場合、音声を止めたり進めたりするのが非常に手間だったり、単語の意味を自分で調べるのが非常に手間です。
また、パート3の問題の場合、8つある出題形式のパターンをそれぞれのパターンごとに学習するのが非常に効果的です。
そのために、おすすめはスタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースです。
スタディサプリENGLISHのTOEIC対策は、各パターンごとに関正生先生の解説動画が収録されているのでパート3のパターンごとにどのようにどのように考えてどのように解いていくべきかがより一層詳しく解説されています。
ディクテーションを行うにしても書き取りではなく、パソコンがあればキーボードを使って行えますので指も疲れませんし、間違った箇所は赤文字に変換されますので、聞き取れなかったところも明確になりますので、よりディクテーションの効果が上がります。
また、シャドーイングもスマホがあれば自分が話した英語を録音できる機能もあるので、録音機器は一切不要です。
パターンごとに学習できた上に練習でき、さらに必要な単語も学べるスタディサプリENGLISHのTOEIC対策は、今の日本で一番優れたTOEICの英語教材であると断言できます。
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スマホやパソコンで英語の勉強をするのは好き嫌いがありますから自分にあうかどうかを確認するだけでも今後の英語の教材を選ぶときの参考になります。
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