第222回(2017年7月)受験者数:88,575人によると、
TOEICの平均点数は以下のとおりです。

リスニングセクション 313.6点
(Listening)

リーディングセクション 267.6点
(Reading)

トータル 581.2点
(Total)

引用元:http://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/data_avelist/222.html#anchor01

つまり、TOEIC500点という点数は、平均を大幅に下回っているということです。

TOEIC500点の人たちに対して以下の3点を順に説明します。

1,原因:どうして点数が取れないのか
2,目標:また、どこを目指して勉強すべきなのか
3,方法:どのように勉強すべきなのか

この3点を、TOEIC375点から900点オーバーまで半年で引き上げた経験からお伝えします。

1,単語力

1,原因:どうして点数が取れないのか

TOEIC500点の人たちは、何が原因で点数がとれないのかを4つに区分して見ていきます。

そもそも基本的な単語力が全然足りていません。

TOEIC500点の人たちの誤った勉強法

1,長文を読みながら単語を覚えようとする

英語勉強法が書かれている本には、長文を読みながら単語を覚えようということが書かれていることがありますが、TOEIC500点レベルでは、単語集を使うほうが遥かに効率的です。

2,友人や同僚と同じ単語集を購入する

友人とあなたが同じ実力で同じ弱点があるなら同じ単語集でも良いですが、人それぞれ弱点も実力も違うはずです。

そのため、今のあなたに必要な単語集を購入しないといけません。

3,複数の単語集にあれこれと手を広げる

単語集を2~3冊買ってきて、他に人気のある本を見ると、また手を出してしまい1冊を完璧にこなさないパターンは最悪です。
結局どれも中途半端になり、時間のムダになります。

2,目標:どこを目指して勉強すべきなのか

TOEICがどの点数であっても、1度に取り組む本は1冊と必ず決めて下さい。

そして、TOEIC500点レベルの人は、次の本を完璧に覚えてください。

【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 600

音声と単語をリズムを付けて収録されていますので、非常に記憶に残りやすくなっています。
また、TOEIC 600 を目指す人向けなので、基礎的な単語から効率よく覚えられます。

まずは、

『英語⇒日本語』
『英語の音声⇒日本語の意味』

この2点を完璧に覚えることです。

日本語⇒英語は、TOEIC500点レベルの人には不要です。

3,方法:どのように勉強すべきなのか

【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 600

に掲載されている単語は合計1,120個です。
これをご自身の時間に合わせて1日20-50個ずつ覚えて言ってください。

1日20個ずつ覚えれば60日前後
1日50個ずつ覚えれば25日前後

以上で覚えきります。

空き時間に何度も見て、どの単語を言われても即答できるように覚えましょう。

2,文法力(Part5)

1,原因:どうして点数が取れないのか

TOEIC500点レベルの場合、中学生レベルの文法を忘れている可能性が大です。

『いやいや!大学受験を突破してきたんだから覚えているよ!』

と自信があるかもしれませんが、TOEIC500点というのは、『中学生レベルの文法』が抜けている証拠です。

恥ずかしがらずに勉強をやり直しましょう。

2,目標:どこを目指して勉強すべきなのか

目指すべきは、高校1年生レベルの文法で大丈夫です。

実は日本の高校の英語は非常にレベルが高く、高校3年生レベルの英語の文法は
、ビジネス上でも使われないことが多々あります。

まずは、以下の本を熟読し、この本の中のどの英文を見せられてもスラスラと和訳できるレベルにしましょう。

大岩のいちばんはじめ英文法【超基礎文法編】

3,方法:どのように勉強すべきなのか

英文法を学ぶ際に、理解してから覚えることがコツですが、どうしても覚えられない場合は、その英文をまるごと覚えて下さい。

英文法の『理解』は『記憶』と『使用』のための手段であって、『理解』が目的ではありません。

そのため、理解できないから諦めるというのはナンセンスです。

ただ、この『大岩のいちばんはじめ英文法【超基礎文法編】』は大変分かりやすく説明されているので、理解しやすくなっております。
まずは、この本をしっかり読んで理解と記憶にがんばってください。

最終目標は、どの英文を見せられてもスラスラと和訳できるようにすることです。

3,リスニング力(Part1-4)

1,原因:どうして点数が取れないのか

リスニングは、『音の認知』と『意味の理解』の2つのレベルがあります。

『音の認知』・・英語の音が聞き取る力

『意味の理解』・・聞き取れた英語を理解する力

TOEIC500点レベルの場合、『音の認知』が全然できていません。

その根本的な原因は、正しいリスニングの勉強法を知らないためです。

英語をとにかく聞き流したり、単語は意味だけを覚えて、その際に発音までは確認しないなどです。

英語は、英語を聞き流すだけでは絶対に聞き取れるようにはなりません。

2,目標:どこを目指して勉強すべきなのか

学習する英語のジャンルを”ビジネス”や”TOEIC”に絞って、過去問を聞き取れるようになること。

英語と一言で言っても、ジャンルはたくさんあります。

そのため、”ビジネス”または、”TOEIC”に絞って聞き取れるようになることが点数を上げる1番の近道です。

3,方法:どのように勉強すべきなのか

その際、日本語訳、つまり『スクリプト』を横に置きながら、頭の中にある思い込みの単語の発音と実際の発音の違いを意識しながら聞くことです。

英語を全く聞かないのに比べたら、ただの英語の聞き流しでも効果がないことはないですが、リスニング力が大きく向上しません。

そして、単語を認識できるレベル、つまり『音の認知』ができるようになれば、次は、『意味の理解』が出来るようになる必要があります。

これは英語を英語の語順で理解する訓練が必要で、この訓練を行うと、リスニングと併せてリーディング力が高まります。

そして、そのための教材として最適なのが、スーパーエルマーです。

4,リーディング力(Part6、7)

1,原因:どうして点数が取れないのか

長文読解で点数が取れない理由は、返り読みのクセが最大の原因です。

受験では、『キレイで分かりやすい日本語に翻訳すること』が必要なスキルでした。

しかし、ビジネス英語やTOEICで必要なスキルは、『瞬時に理解できるスキル』です。

そのためには、英語を英語の語順で読めて、聞けて、話せる様になる必要があります。

そのための訓練をしていないため、基本的に日本人は英語の長文読解が大の苦手です。

2,目標:どこを目指して勉強すべきなのか

返り読みせずに目を左から右へ動かしながら自然と理解できるようになることが目標です。

そのために、早く読もうとする必要はありませんので、単語と文法を1つずつ意味を確認し、意味をつなげて理解できるようになることです。

3,方法:どのように勉強すべきなのか

TOEICで使われる長文を『スクリプト』とセットで並べてセンスグループ(意味の通じる範囲)で文を切りながら前から順に読めるようにトレーニングを行いましょう。

その際のポイントは、『英語の語順で理解できるクセ』を身につけることです。

そのため、以下の順で行いましょう。

1,英語の長文を日本語で理解する

2,センスグループごとに文を切る

3,センスグループごとに意味を書く

4,センスグループごとに音読する

以上。

この方法を1つずつ長文で行いましょう。

TOEICでは、時間配分をしっかりと決めて、計画的に問題を解いていくことも大切ですが、TOEIC500点レベルの場合、まずはそれよりも英語の基本となるスキルを身につけることが最善です。

なお、基本と書きましたが、英語を英語の語順で考えて理解出来るようになるには、上記の方法を自分で実行する場合、1年はかかることを念頭においておきましょう。

TOEICが500点以下の人の特徴のまとめ

1,文法も単語力も全然できていない

TOEICが500点以下(前後)の人は、文法も単語力も自分が思っている以上にできていません。

そのため逆に言えば、伸びしろがとても大きいということです。

何をやっても50~100点ぐらいならすぐに点数はあがります。

しかし、正しい勉強方法で勉強しないと、英語に変な癖が身についてしまい、点数が伸び悩みます。

だからまずはしっかりとTOEIC800点を目指して頑張りましょう。

2,TOEICの勉強方法そのものが間違っている

TOEIC500点以下の人は、そもそも英語の勉強法を間違っています。

がむしゃらに英語のフレーズを覚えて、聞き続けてもそれは文章を暗記しただけで英語の実力が高まっているとは言えません。

もちろん、全く効果がないとは言いません。

毎日ひたすら英語のフレーズを覚え続けるというのを、5年も続ければそこそこ英語が分かるようになり、話せるようになるでしょう。

でも、そんなことをしていると仕事で使えるようになるまでに時間がかかりすぎてしまいます。

英語の勉強法と英語の教材はセットで選んで、正しい使い方をすることで最短最速でTOEICのスコアをあげることができます。

そのためにオススメの教材があります。

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強いて言えば、990点満点を目指すなら、単語集を購入するぐらいで800点を取るためなら、このスタディサプリEnglishのTOEIC対策コースで十分です。



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