私のいた大学には、留学生がたくさんいました。
その中の1人、オーストラリアから来日した留学生ユーナスくん、21才。
4月に留学した直後に、大学のサークルで出会いました。
最初の頃は、ゆっくり丁寧に話しても意味があまり通じず、こちらが身振り手振りでつたない英語で話し、書いてようやく通じるというレベルでした。
正直言って、話ができないのにどうやってコミュニケーションを取ればいいんだろうと少し疑問に思っていましたが、夏を過ぎて秋頃になると
ユーナス
『ね~タツヤ、京都市内に行った時に誤って切符落としたんだけど、降りる時にいいよって許してもらったんだよ。
日本人って優しいね~』
私
『あ~、ユーナスが外国人だったから許されたんじゃないかな~。
アハハハ~』
って、『え!?』今、ふつうに日本語話してましたよね!?
話した後でびっくりしました。
なんだろう、この驚異的なスピードでの日本語の習得は。。
最初は、
『ユーナスは特別、日本語の勉強を頑張ったんだろうな~』
なんて思ってましたが、どうやらそうではなかったらしく、英語圏だけに限らず、中国語圏の留学生も含めて来日した留学生はみんな同じように半年も過ぎた頃から日本語を普通に話しはじめてコミュニケーションが取れていました。
その時、確信しました。
『何か秘密があるはず』
そこで、来日した留学生達にどうやって日本語の勉強をしていたのかを詳しく聞きました。
日本人留学生は、海外に行っても英語をマスターできずに帰国する人が多いのに、一体何が違うんだ??
来日留学生と海外の日本人留学生は一体何が違うの?
来日留学生と海外の日本人留学生の違いは3つあった。
1,言語習得へのモチベーションの高さ
2,ハングリー精神
3,母国のコミュニティから離れて生活している
1,言語習得へのモチベーションの高さ
来日留学生はとにかく日本語習得へのモチベーションがめちゃくちゃ高い。
『なんで、そんなに日本語の勉強が楽しいの?』
一度、聞いてみると、納得です。
来日留学生の女の子
『日本のアニメや漫画を日本語で楽しめるようになりたい』
来日留学生の男の子
『日本の女の子と仲良くなりたい』
来日留学生の女の子の間では、日本のアニメや漫画の影響が凄まじく大きいということがわかりました。
もちろん、自分たちの国の言語に翻訳されているものもありますが、圧倒的に少ないので、たくさんの漫画を読むには日本語を習得しないといけない。
だから、日本語を勉強しているんだ!
女の子の意見ではそういう意見が多かったです。
逆に男の子は、分かりやすいですね(笑)
日本の女の子と仲良くなりたい、なるほど(笑)
外国人の日本の女の子へのあこがれは、有名です。
『日本の女の子は素直で従順』といまだに勘違いされています。
加えて今は、アニメや漫画の影響で『ミニスカでスタイルの良いかわいい女の子が多い』とさらに輪をかけて勘違いされています(笑)
来日留学生の日本の女の子を口説きたいという想いが日本語習得に輪をかけているということは厳然たる事実でした。
2,ハングリー精神
『なんとしても習得してやる!』
そういう意欲が強く見て取れます。
『え、でも漫画とか女の子がモチベーションなのに、そこまでハングリー精神ってあるの?』
と思うかもしれませんが、逆です。
来日留学生たちは、日本語を強制されて学ぶわけではなく、『趣味として楽しみながら』学びます。
最終的に日本語を身に着けたいという目的も明確です。
『アニメを見られるようになりたい』
『漫画を読めるようになりたい』
『女の子を口説きたい』
来日留学生の名誉のためにも言っておきますが、決してこのような理由ばかりではありませんよ(笑)
ただ、来日した留学生たちのほとんどは、ビジネス目的で学ぶというよりも、
『憧れをもって留学先として日本を選んでいる』
というのも事実です。
だからこそ、貪欲に学べます。
『この程度まで学んだらもういだろ』
というモチベーションではないんです。
『もっと学べばもっと楽しめる!』
その貪欲さがハングリー精神となって日本語の習得を早めているようです。
3,母国のコミュニティから離れて生活している
来日した留学生は、生活の際は群れることもありますが、基本的に、母国の人たちのコミュニティから離れて留学先の国の人たちに積極的に交わろうとしていることが分かります。
ユーナス以外に、大学で会ったイギリスからの留学生にスコットという男の子がいました。
彼は、来日した翌日に大学を見学し、そのまま空手のサークルに入部してきました(笑)
驚きです。
スコットはイギリス人ですが、ごつい感じではぜんぜんありません。
背は170cm前後しかありません。
ところが、入部してくる時にとても大きな声で、『オス!』と叫んでました(笑)
空手のサークルはランチ後にあるのですが、入部してからはランチの時から積極的に同じ部員と過ごし、授業も受け、日本語でわからないところは日本人に聞き続けました。
入部して1年半で彼は黒帯を取得し、その頃には顔だけイギリス人で言葉は発音も含めて日本人そのものでした。
スコットは、日本というよりも『空手』に興味があったようで、イギリスでも空手を習えるところを探したそうですが、親の反対で空手を習えず、日本に留学したら絶対に空手を習って黒帯を取ると決めていたようです。
そんな彼は、イギリスに戻る時には、どの大学の入学パンフレットに留学生の紹介として自分で日本語で文章を書いていました。
海外の日本人留学生の欠点
日本人留学生の決定的な欠点は1つです。
『留学する目的が言語習得』
という点です。
留学する先の国のことをふわっとしたイメージだけしか知らず、特に何も調べず、ただ訪問して英語をマスターできたら良いな~なんて考えています。
日本人は、『留学先の国や文化のことに対しての興味を知ろう』という思いが著しく欠けています。
だから、結局、英語を勉強する場所が、教室からアメリカやイギリスといった外国に変わっているだけなんです。
深い楽しみがあるわけでもなんでもないんです。
来日留学生と海外留学した日本人留学生の違いから見る英語習得のコツ
こういった違いから見えてくることは、英語をマスターしたいなら、英語をマスターした先の目的を明確に持つことです。
それが仕事でも特にかまわないのですが、英語圏の文化などへの興味などへの楽しみを感じるものであることのほうがより良いでしょう。
それが、映画でも俳優でも女優でも、価値観でも良いのです。
興味が高ければ高いほど、、モチベーションも高い状態を維持できますから。
英語の勉強が苦痛という人は、もう一度、考え直してみてください。
『どうしてあなたは英語を勉強する必要があるんでしょうか?』
ここがクリアになった時、あなたの英語の勉強はグッと進むでしょう。
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