今年こそ英会話を習得したい!と思いながらも9割以上の人が英語の習得に失敗しています。
そんな初心者が陥りがちな英語の勉強法の誤りについてTOEIC960点ホルダーの私から意見を述べさせて頂きます。
ゴールが明確ではない
ゴールを明確にする
まず、これから英会話を学ぼうという人が陥りがちなミスの1番が、どういう分野でどのレベルで英語を話せるようになりたいのかが明確ではないという点です。
ただ、漠然と『英語を話せるようになりたい』と思っているだけで英会話の勉強を初めても何を勉強すべきなのかが決まりません。
そのため、英語の教材も決められず、手当たり次第に英語の教材を買ってお金を無駄にするか、心が折れるかのどちらかです。
英語は分野ごとに攻めていくもの
英会話を学ぶゴールが、どの分野なのかを決める。
『海外旅行で困らないレベル』
『英語で海外からの注文を受けられるレベル』
『ビジネスでの交渉を英語でできるようになるレベル』
“ビジネス”と一言で言っても業種によって学ぶべき単語の種類は変わってきます。
『法律系』
『Web系』
『製造業の自動車系』
『製造業の精密機械系』
『映像・デザイン系』
などまずはどの分野で英語を話せる必要があるのかを確定させます。
英会話を学ぶゴールが、どのレベルなのかを決める。
分野が決まったら、次はレベルです。
『英語を聞き取れるレベル』
『電話で英語を話せるレベル』
『交渉して相手を論破できるレベル』
『交渉した内容を文書にまとめて契約書を作成できるレベル』
このレベルによって、単語を1つ覚えるにしても学ぶことは変わります。
レベル1:英語を聞いて日本語に訳せるレベル
レベル2:英語で聞いて英語で自己主張できるレベル
レベル3:英語で聞いて英語で論破・説得できるレベル
レベル4:英語で聞いて、英語で話せて、英語で文書を書けるレベル
まずは分野、次にレベルを決めることです。
そのゴールを達成したい目的が不明確
『英語を話せるとカッコいいから♪』
では、絶対に長続きしません。
カッコよさに強い美学があるなら大丈夫ですが、通常の英語学習者にはカッコ良さだけでそこまで強いモチベーションは維持できません。
なんのために英語を学ぶ必要があるのかという目的を明確にしましょう。
留学したいから
海外駐在員に応募したいから
脳トレでもいい
会社で英語が公用語になったから
英会話を学ぶ目的が明確になると、英会話の勉強に対するモチベーションが下がった時に、もう一度気持ちを盛り上げることができます。
今の英語力を知らない
英語の勉強に限らず、勉強というのは今の足りないところを埋めていくのが正しい勉強法です。
今、英会話をできない理由を明らかにすることが第一です。
1、英語を聞けるが話せない
(⇒スピーキング力不足)
2、英語を読めるが聞けない
(⇒スピーキング力不足、リスニング力不足)
3、英語の辞書があれば読めるが、無いと読めない
(⇒スピーキング力不足、リスニング力不足、文法力不足)
4、英語の辞書があっても読めない
(⇒スピーキング力不足、リスニング力不足、文法力不足、単語力不足)
英会話の初心者は大部分が4だと思います。
単語力⇒文法力⇒リーディング⇒リスニング⇒スピーキング
上記の順序で勉強していきましょう。
S = Specific
(⇒ゴールか具体的か)
M = Measurable
(⇒ゴールは数字などで測定可能か、ゴールと今の差を測定可能か)
A = Attainable
(⇒ゴールは現実的に到達可能か)
R = Relevant
(⇒ゴールと目的は一気通貫か)
T = Timely
(⇒ゴールまでの期限はいつか)
この5点を固めることが英会話学習の第一歩です。
いきなり英会話教室に通う
英会話を習得するのなら英会話教室に通うと考えがちですが大間違いです。
いきなり英会話のスクールに通うのは非常に時間とお金の無駄が大きいです。
英会話教室はリスニングができてから通うととても費用対効果が大きいですが、そのレベルに到達していない場合は、まずリスニングができるようになることが先です。
感覚的にはTOEICのスコアで800点以上になってから英会話教室に通うようにしましょう。
『聞き流すだけでOK』のような安直な教材に飛びつく
『聞き流すだけどOK』のような安直な教材は、期待感が高く、英会話の初心者が飛びつきがちですが、そのような安直な教材では、ビジネスでバリバリと英会話ができるようにはなりません。
ただ、『聞き流すだけどOK』のような教材は海外旅行で定番表現を学んで使えるようにするレベルや日常会話レベルまでなら使えます。
しかし、ビジネス上でネイティブを説得したり論破したりできるレベルにまではなりません。
ビジネスで実際に問題なく使えるようになるには、やはりしっかりとした英語教材を選ばないといけません。
1つ覚えておいてください。
言語は口に出して発音するものです。
そのため、英語を使えるようになるには口に出す練習は必須です。
英語を話す国に留学すれば早いと思い込んでいる
留学すれば英語を話せるようになるというのは、結果論から言えば本当です。
しかし、その理由は、『英語を話せないと生きていけないという切迫感から英語を必死で勉強するから』です。
つまり、英語への『切迫感』が留学で英語を話せるようになる最大の理由です。
それなら、日本国内で『切迫感』を持って勉強するほうがずっと安上がりです。
笑い話にもなりませんが、留学したけど帰国前になって全然英語が話せなくて、慌てて英語の教材を現地に発送してもらって勉強している留学生もかなり多いのが実情です。
TOEICは役に立たないと決めつける
TOEICで高得点の人がいても、英会話をできない人が多いので、TOEICの勉強が役に立たないと断じてしまっている初心者が多いのですが、大間違いです。
TOEICで高得点の人は、リスニングとリーディングのスキルができてますので後は英会話の勉強をするだけで数か月で話せるようになります。
逆にリスニングとリーディングができないまま英会話だけ学んでも、英語の実力はすぐに頭打ちして伸び悩みます。
TOEICの勉強は、このリスニングとリーディングがしっかりと身についているかを確認するための試験として最適なので、英会話の初心者はまずはTOEICの勉強をしましょう。
『TOEICの勉強をしたいんですが、何かオススメのテキストや教材はありますか?』
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